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*竣工写真撮影は全て小川重雄氏

2014〜

​新庄プロジェクト

山形県新庄市の登録有形文化財「旧蚕糸試験場新庄支場」は、良質な蚕と桑の生産を目的とした旧農林省の研究施設です。昭和初期に同じ形式の施設が日本全国に設置されましたが、庁舎・蚕室(蚕の飼育施設)・渡り廊下などの建物群と広大なランドスケープが丸ごと残っているのは、この新庄支場のみです。 

2014年に大学が新庄市から現状調査と耐震補強+利活用提案書作成の依頼を受け、このプロジェクトが始まりました。それ以降冨永研は、木造蚕室3棟の改修設計のほか、まちづくりシンポジウムや現地でのアートイベントなど、行政・地元建築関係者の方々・市民の皆さんと一緒に新庄を盛り上げてきました。

2021年1月に蚕室3棟の改修工事がすべて完了し、同年11月にはこの一連の業績が評価され、新庄プロジェクトは日本建築士会連合会「第11回まちづくり賞」優秀賞を受賞しました。

その後、新庄市はこの施設を起点とした周辺整備事業へと動き始めました。その一環として、2023年からは、同時代に建てられた登録有形文化財「旧農林省積雪地方農村経済調査所(通称:雪調)」の改修プロジェクトを冨永研が実施します。

東京の一研究室と地域との関わり方の可能性を、長期に渡って実践してきたプロジェクトです。

​〈プロジェクトメンバー〉
新井・小野寺・會田・棚橋・伊藤・新谷・高田・宮崎・岸田・白坂・関口・関野・高橋・西牟田・芦野・今川・沓間・田口・谷口・砥綿・湯田・横塚・石川・岩崎・川村・桐生・丹羽・藤田・  松岡・松本 ・石井・今本・郭・加藤・東條・幡野・馬場・ヨシイ カロリーナ ミドリ

【 冨永研究室と旧蚕糸試験場新庄支場 他

 

2014年 新庄市が工学院大学に実測調査と耐震補強+保存利活用提案書作成を依頼                 後藤研・冨永研・篠沢研・多田研(*千葉工業大学)の合同チームで調査スタート

2015年 環境芸術祭にインスタレーションを出展

      市民報告会を2回開催、調査分析の途中経過を発表

2016年 最終報告会を開催、「耐震補強+保存利活用提案書」を市に提出

      蚕室3棟のリノベーションの基本計画を提案

2017年 第五蚕室から改修設計をスタート

2018年 第五蚕室改修 竣工

2019年 市・山形県建築士会・冨永研の共同企画で「まちづくりシンポジウム」を開催

      渡り廊下にインスタレーションを出展

2020年 第四蚕室改修 竣工

2021年 第一蚕室改修 竣工

​     日本建築士会連合会「第11回まちづくり賞」優秀賞を受賞

2023年 旧農林省​積雪地方農村経済調査所(通称:雪調)改修プロジェクトがスタート

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